
iPhoneには以前から「アクセシビリティ」という機能が備わっていますが、身体機能に障害がある人へのサポート機能だと思って使っていない方も多いのではないでしょうか。実際にAppleもそのための機能だと説明していますからね。
しかし場合によっては、iPhoneの便利さをさらに向上させる隠れた手段でもあります。
アクセシビリティを使うには設定アイコンをタップし、一般 > アクセシビリティと進みます。使いたい機能ごとにON/OFFできます。
設定できる項目はたくさんありますが、私は次の3機能をONにしています。
【ズーム機能】

iPadはともかくiPhoneは画面が小さいので、ウェブページはピンチアウトで拡大しながら見ることが多いですね。
ところがウェブサイトの中には拡大できないページがあったりします。また、スマートフォン用に最適化されているページもそれ以上拡大できません。
そんなときに役立つのがズーム機能。画面表示そのものを拡大してくれます。(Macのユニバーサルアクセスのズーム機能、Windowsのユーティリティの拡大鏡と同じ機能)
拡大するには3本指で画面をダブルタップ(2回トントン)します。拡大範囲を移動するには3本指でドラッグします。拡大倍率を変えるには3本指でダブルタップしてから上下に動かします。
私の場合は
Spy Camsというアプリで世界のウェブカメラ映像を眺めるときにもこのズーム機能を使っています。SpyCamsは映像の表示領域が小さ過ぎるので。
【選択項目の読み上げ】

iOS5から搭載された、任意のテキストを読み上げさせる機能。これをONにすると各アプリで文字を選択したときに、カット、コピー、ペーストと並んで「読み上げ」という項目が追加されます。
それをタップすればそのとき選択してあるテキストを、ちょっと言葉にナマリのあるお姉さんが読み上げてくれます。(^^;)
読み上げ速度はカメからウサギまで自由に変更できますよ。
音読みと訓読みを間違えたりイントネーションがおかしいなど難もありますが、そのへんはご愛嬌。
メールの文章をすべて選択して読み上げさせれば、それを聞きながら他のことができますし、使いようによってはかなり便利だと思います。小説サイトを読ませてオーディオブックのように使うこともできますね。(聞き心地はイマイチですが)
できればたくさんの声質から選べるようになっていれば良かったんですが、今のところは女性の声ひとつのみ。
【モノラルオーディオ】

たとえば通勤通学中に音楽を聴くとき、イヤホン(インナーイヤー型のヘッドホン)を両耳に付けて聴いていれば、当然周りの音が聴こえにくくなります。
道路では車の接近や人の呼びかけに気が付かなかったり、駅ではアナウンスを聞き漏らすかもしれません。実際に、音楽を聴きながら歩いていて周りの音が聞こえなかったために起きた事故は少なくありません。
そのため昔の「通勤ラジオ」のように、外を歩くときはイヤホンを片耳だけに付けているという人も多いと思います。
そんなときはモノラルオーディオをONにしましょう。左右の音がミックスされてモノラル音声として出力されます。
普段聴くときはステレオに戻すのでもっと簡単にON/OFFできれば良いのですが、イヤホンは通勤通学中にしか使わず、安全のために方耳だけで聴いているという方は常時ONでも良いのではないでしょうか。(iPhone本体で聴くときはモノラルですからね)
この他にも、テキストのフォントサイズを最大56ポイントまで拡大できたり、電話の着信や通知があった時にLEDライトを点滅させたりなど、健常者にとっても使い勝手が向上しそうな機能がありますが、デフォルトではOFFになっています。障害がある人へのサポート機能だと割り切らずに、ONにして積極的に使ってみましょう。
そういえば最近話題の「Siri」もアクセシビリティのひとつでしたね。