人気ブログランキング | 話題のタグを見る

RUKAの雑記ノート(現在休止中)

rukachas.exblog.jp
ブログトップ

平沢音楽の質と価値

平沢 進どこのサイトで見た情報か忘れてしまったが、20世紀最高の映画作品を決める企画だかショーだかが海外であって、たしか選ばれたのはフランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」だった。そしてそれとは別だが、最も怖いホラー映画は何か?ということで選ばれたのは、たしかスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」だった。

もし音楽でも同じように「20世紀最高の曲は?」なんてのがあったら、きっとビートルズあたりの曲か、そうでなくても'60~'70年代の曲が選ばれるのだろう。
しかし「最高の」とは言いながらも、結局は審査員が知っている曲の中から選んでいるわけだ。初めにいくつかを提示してこの中で一番人気はどれか?というのなら誰もが納得いくだろうが、有名どころから選んでいるだけでは、タイトルに偽りありとさえも感じてしまう。

何が言いたいのかというと、日本でも海外でも、知名度や売り上げは抜きにして純粋にこの地球上で一番素晴らしい曲は何か、という選考があったとしたら、間違いなく平沢進さんの曲が選ばれるはずだということ。ただし、審査員の個人的な感情が入らなかったらの話だけどね。

音楽の質というと、音質が良いとか機材が良いとか、歌っているのが有名人だとか宣伝に金をかけているとか、はたまたヒットしたとか、そういうことだと思ってしまいがちだが実はそうではない。
たとえば家にしまわれた思い出のアルバムや子供のヘソの尾のように、それそのものが独立した価値を放っているものがある。つまり価値があるのではなく、価値を感じさせるもの。
平沢さんの音楽はまさにこれ。平沢曲そのものが放つ質と価値を感じることができたとき、ちまたに溢れる他の曲がグリコのオマケのように思えるだろう。

「自分の好きな曲だからそう思うだけだろ!」と思った方。百見は一聞にしかず。
「私のヒラサワCD」
by rukachas | 2005-04-09 19:55 | 音楽の話