子供大好きRUKAの雑記帳
by RUKA
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核P-MODEL гипноза (Gipnoza)
c0039181_191158.jpg発売日から1ヶ月ほど遅れてしまったが、平沢 進さんによる核P-MODEL名義のセカンドアルバム「гипноза (Gipnoza)」を今週購入した。

前作、2004年の「ビストロン」以来、核P-MODELとしてはじつに9年ぶりのアルバムとなる。
ビストロンはアメリカ軍によるアフガン侵攻やマスメディアへの皮肉を思わせる内容だったが、今作は2011年3月11日の東日本大震災の影響(というよりひとつの引き金と考えられる)が色濃く出ている作品となっている。

歌詞の中のフレーズにも...
「カタストロフ」「瞬間のCrash」「天変地異」「逃げ惑う人」「1000年もキミを待った」「陸海空」「救命ショー」「瓦礫」「臨界値」「気付かれぬようにそっと定義を変えよう」「見えるのは嘘」
などとあり、あの大災害とその後の人間の対応を、思わせぶりな言葉で綴っている。

平沢氏のアルバムでは珍しく、CDのブックレット(歌詞が載っている小冊子)の最初の数ページにひとつの物語が載っている。
『盗まれたアシュオン』と題されたその物語、これがまた面白い。

「なるほどそうだったのか!」1979年から続くアシュオン実験の一連の流れに納得し、しかし同時に疑問符がいくつも湧き出した。
スポットを持ち出した毛糸帽の男は何者なのか?人々の行く末は?と、今後の展開を案じてしまう。

それにしても、まさかPEVOという言葉まで出てくるとは思わなかった。PEVO星人はスポットのない世界を知っているようだ。
この物語と謎解きのような歌詞は、是非CDを買って読んでいただきたい。

早速聴いてみた感想としては、今回はディストーション気味の攻撃的な音が多く、ノリの良い1曲目2曲目でさえも重く訴えかけてくるような印象を受けた。
とくに2曲目の「それ行け!Halycon」は、前アルバムの3曲目「アンチ・ビストロン」のようなポップな曲だが、どこか「不安」で「不穏」で「不審」な、う~ん変な曲だ。(良い意味で)

ソロのときと同様、曲順が絶妙で、聴いていると「ああ、コレね~」と納得してしまう。それはあの大震災とその後のゴタゴタを知っている我々だからこそ共感できるのかもしれない。
とくに3曲目の「排時光」では、震災直後のあの事故の不安な気持ちがよみがえってしまった。
だがラスト10曲目の「Timelineの東」では新たな希望も見えてきた。「白虎野」以来、久々に胸躍るメロディだ。

さて、現在の我々はいったい何曲目にいるのだろう?
「ビストロン」と比べると平沢ソロのテイストが色濃く出ているようにも感じるが、間違いなく核P-MODELの傑作。
あの震災を体験した人にこそ、聴いてもらいたいアルバムだ。

1曲目のタイトル曲はオフィシャルの特設ページで無料ダウンロードできます。
гипноза (Gipnoza)特設ページ
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by rukachas | 2013-12-05 19:18 | 音楽の話 | Comments(0)
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