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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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スリムフィルターの改造

今月初めに水槽を買い換えたので、一番初めに買ったGEXのスリム水槽が余ってしまいました。
魚が病気になった時の薬浴のためにとっておくのもアリですが、薬浴はもっと小さい容器のほうが良いだろうし(半分に切ったペットボトルでも代用できます)、せっかく外掛け式のスリムフィルターも余っているので、もう一度このスリムコンビで水槽を立ち上げてみることにしました。

前回の1からの立ち上げとは違って今回はラクラク・・・というか立ち上がりまでの期間がグンと短くて済むでしょう。
なんたってバクテリアが十分繁殖した水と濾材がすでにあるんですから。(メイン水槽の水と濾材の一部を種として使用)

とはいえ、新しいフィルターや底砂にバクテリアが十分住み着くにはそれなりに時間がかかるし、とくに外掛け式フィルターは構造上バクテリアが定着しにくいと言われています。
GEXのスリムフィルターも物理濾過(水中の汚れを濾し取る方法)が主流の製品で、メーカーが数週間ごとのフィルター交換を促していることからもそれがうかがえます。

そこでスリムフィルターを生物濾過用に改造してみることにしました。
専用濾過マットの代わりにバクテリアが定着しやすい濾材を入れ、そこに水の流れを作ってやるという方法です。

といってもネットで検索して見つかった、他の方たちがやっている方法を真似ただけですけどね。
私なりの工夫はしていますが、諸先輩方はもっと立派な改造をしていますので、ここの記事を参考にしようと思った方は他のブログも参考にしてみてください。(^^;)

用意するものはスリムフィルター本体とリング型の濾材とアクリル板。
私は本体はGEXの「スリムフィルター M」を使い、濾材にスドーの「濾過バクテリア繁殖用濾材 リングタイプ」を使いました。
アクリル板は古いフォトフレームに付いていた、言わば廃材です。

下敷きでもプラスチック製のカードでも何でも良いと思いますが、あまり柔らかすぎるとセットしたときに隙間ができてしまい水が効率よく流れないこともあるので、ある程度の弾力はあったほうが良いでしょう。

スリムフィルターの改造_c0039181_1661352.jpg
このアクリル板は濾過マットを取り付ける部分に挿し込み、水路を作るのに使います。
濾過マットと同じ大きさにカットして下の部分だけ水が通るようにするのですが、私はこのような形に切りました。
セットすると四角い穴が横に3つ並ぶような形になります。

下側の穴はべつにどのような形でもよく、とにかく水がスムースに通りさえすれば良いのです。
大きくカットすればそれだけ水の流れも良くなるし、逆にカットした部分に濾材が入り込んでしまうならスリットにすれば良いし、丸い穴をたくさん開けるという方法もありますね。

スリムフィルターの改造_c0039181_1664663.jpg
濾過マットの代わりにアクリル板を差し込みます。(上の画像では、リング型濾材の向こう側に2枚)

そしてこれとは別にもう一枚、縦13cm横5cmくらいのアクリル板を使い、右側の水の注入口に上から差し込みます。(赤い線の部分)
少しカーブを付けた状態で差し込んで側面の隙間をふさぐのですが、このアクリル板も下部に水の通り口を開けておきます。
(画像ではすでにリング型濾材が入っていますが、濾材はアクリル板をセットした後に入れます)

スリムフィルターの改造_c0039181_1673086.jpg
これは本体を横(ポンプ側)から見たところ。赤い線は中に差し込まれたアクリル板の輪郭です。
このアクリル板によって側面の通り道はふさがれ、水は下側のみを通って濾材へと流れていきます。
私は下をM字型にカットしましたが、これも各自お好きなように。

私は最初この部分にもリング型濾材を入れていたんですが、水の通りが悪くなったので取り除きました。
底に6個だけ残してあるのは、向こう側の濾材が入ってこないためのストッパー代わりです。

スリムフィルターの改造_c0039181_167588.jpg
これは本体を上から見たところ。
GEXのスリムフィルターはこのように3つのスペースがあります。
本来はAに注がれた水がそのままBに流れ、BとCの間に取り付けられた濾過マットを通過して手前の水槽へと戻りますが・・・

改造後のスリムフィルターは、Aに注がれた水がアクリル板の下側に開いた穴からBへと流れ、そしてCの底へと流れ、そのままリング型濾材の部分を上に上がり、手前の水槽へと戻ります。

上の画像にも写っているように、私はスリムフィルターMの一番左側だけ濾過マットを残しています。
すべてリング型濾材にして生物濾過専用にしても良いんですが、物理濾過の部分も少しは残しておきたいと思いまして。

使うのは活性炭マットでもバクテリアマットでもどちらでも良いと思いますが、汚れたら軽くゆすぐだけにして交換しないつもりならバクテリアマットのほうが良いかもしれません。

上の画像のBのスペースには底のほうにしかリング型濾材を入れていませんが、これはあまり多く入れると左端の濾過マットに水が流れにくくなるからです。
しかし逆に言えば、濾材の量でマット側の水量を調節できるという便利な面もあります。

スリムフィルターの改造_c0039181_1684064.jpg
ちょっとわかりにくいですが、水の流れとしてはこんな感じ。赤い線がリング型濾材側の流れで、黄色い線がマット側の流れ。
普段は左端の濾過マットを通過する水とリング型濾材の部分を上ってくる水が半々くらいですが、濾過マットの表面が汚れて水通りが悪くなってくるとリング型濾材のほうに水が多く流れるという仕組み。

スリムフィルターの改造_c0039181_168576.jpg
よく見るとABCの各スペースでそれぞれ水面の位置が異なっています。
上の画像では最初に水が入るAの水位を黄色い線、水が振り分けられるBの水位を青い線、濾材を入れたCの水位を赤い線で示しましたが、順に水位が低くなっているのがわかると思います。

これは正常なことで、もしこの水位の差がない場合は、アクリル板の密着度が悪いなど水が本来の道筋をたどっていないことが考えられます。
逆にこの差がありすぎる場合や、アクリル板を乗り越えてオーバーフローしているときは、水の流れが悪いということです。(濾過マットが汚れて詰まっている、アクリル板の穴が小さすぎる、等)


とりあえずこのような濾過器ができあがったので、数日前から生体を入れずに稼動させています。(糞は入れています)
外部フィルターと比べると濾材の量が少ないので過剰な期待はできませんが、標準のマットよりはバクテリアが繁殖しやすくなったはず。

バクテリアが十分定着したころにネオンテトラを入れる予定。(^-^)/




by rukachas | 2013-12-28 21:42 | 動植物の話