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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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人のために・・・

鶴の恩返し人間社会の基本はギブ&テイクだ。してもらったり、してあげたり。恩を受けたり、恩を返したり。

私は子供の頃から、いつも人のために行動することが多かった。ギブ&テイクならぬ、ギブ&ギブ。オフクロのため、親父のため、妹のため、親戚のため、先生のため、友人のため、そしてどこの誰とも分からない誰かさんのため...。
時間を割き、金も使い、モノを作り、用事を引き受け、世話をして、教えて、与えて・・・自分には何のトクもないことでさえ、相手のために骨身を削りながら生きてきた。どんなに疲れても体調が悪くなっても、相手の喜びというたったひとつの報酬を得たいがために。

その本質は今でも変わってはいない。もし私が自分の事しかしない人間になったら、それは私の死を意味するだろう。
人は誰からも必要とされなくなった時に生きる価値を失う。たった1人でも恩恵を感じてくれる人がいるならば、それはとても有り難いことだ。その人のおかげで、生きる価値が得られているのだから。

だが、世話をしてもらった者、恩恵を受けた者は、その恩をどれほど大切にしているのだろうか?
いくらその人のために行動しても、時が経つにつれ、まるで無かったかのように一蹴されることもある。その人は過去を忘れてしまっても、こっちは過去の喜ぶ笑顔を忘れはしない。苦労したあとの、たったひとつの報酬を忘れはしない。

しかし最近ふと思うことがある。もう年齢も40だし、そろそろ自分を中心に考えても良いのではないかと。ワガママというものに罪悪感を感じてしまう性格だからすぐには無理かもしれないが、これからはもっと自分のために、自分の喜びのために生きていこうと思う。

だが子供の頃から根付いた「人のために」という気持ちは、無くそうと思って無くせるものではない。自分を客観視すれば、少しは楽に勝手ができるかな?自分から受けた恩恵は、そう容易く忘れることはないからね。
そしていつか、恩返し。
by rukachas | 2005-06-27 23:54