最近ノンアルコールビールにハマってしまい、毎日2本ずつ飲んでいます。
ビールや発泡酒の消費が落ち込む中、年々出荷量が増えているのがビールテイスト飲料。
酒ではないので車を運転する方でも飲めるし、肝臓への負担も少ない。
極端な話、子供が安全にビールの味を知ることさえできます。(モラル的には子供に与えちゃダメですよ。メーカーは成人の飲用を想定して作っています)
じつは私はアルコールにあまり耐性がなく、若い頃から酒の席ではコップ半分のビールですぐに真っ赤になり、そしてやがて真っ青になるという経験ばかりしていました。
いわゆる下戸ってやつですね。
アルコールの何が困るかって、とにかく飲むと頭がボ〜ッとして正常な思考ができなくなることが一番困る。
多くの人は酔いがストレス解消になるんでしょうが、私はかえってそれがストレス。
しかも40歳を過ぎたあたりから、ビールを飲むとなぜかしばらく咳が止まらなくなるという症状が出始めました。
おそらくアレルギー的なものだと思いますが、私の体はアルコールを毒物だと思って外に出そうとしているんでしょうね。
でも私はビールの味そのものは嫌いではなく、むしろ風呂上がりや食事のときにはグイグイ飲みたくなります。
となれば、そんな私に最適なのはノンアルコールビール。
最近のノンアルコールビールは出始めの頃よりもずっと美味しくなったらしいので、いくつかの銘柄を数本ずつ買って飲み比べてみました。
あくまでも普段あまりビールを飲まない私の個人的な感想であり、ビール好きな人の意見とは違っていると思いますが、まぁ参考程度に。
【サントリー/オールフリー】原材料名 :麦芽、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
エネルギー:0kcal
食物繊維 :0〜0.1g
ナトリウム:0〜7mg
プリン体 :0(0.5mg未満)
(100mlあたり)
今回飲み比べた中では、私は一番飲みやすかった。
コクがあるわけではないけれど、かといってクセもなく、毎日飲んでも飽きのこない味だと思います。
ちょっとスッキリし過ぎの感もありますが、たいていの食事には合いそうで、女性に人気というのもうなずけます。
とりあえず無難な味ですが、ビール好きの方には物足りなく感じるかもしれません。
【サントリー/オールフリー ライムショット】原材料名 :麦芽、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
エネルギー:0kcal
食物繊維 :0〜0.1g
ナトリウム:0〜7mg
プリン体 :0(0.5mg未満)
(100mlあたり)
上のオールフリーにライムの味付けをしたタイプ。
原材料名にライムが入っていないので香料で付けた味ですね。つまり無果汁。
最初はビールとライムの味の組み合わせに戸惑いましたが、甘くない炭酸飲料と思って飲むなら悪くはなさそう。
でもやっぱり食事には合わない味かなぁ。
【アサヒ/ドライゼロ】原材料名 :食物繊維、大豆ペプチド、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK)
エネルギー:0kcal
食物繊維 :0.4〜0.2g
ナトリウム:0〜10mg
プリン体 :0〜1.0mg
(100mlあたり)
今回飲んだ中では最もビールの味に近かった。
麦芽ではなく大豆ペプチドを使っていますが、喉越しも良くて、自社のビールをよく模しているなと思いました。
ただ私の場合、飲んでから数時間経っても口の中に苦いような渋いような感覚が残っていました。
普段アサヒのビールを飲んでいる人が、運転などで飲めない時に飲むのには良いんじゃないでしょうか。
【サッポロ/プレミアムアルコールフリー】原材料名 :麦芽、ホップ、酵母、酸味料、香料
エネルギー:12kcal
タンパク質:0〜0.3g
糖質 :3.0g
食物繊維 :0〜0.1g
ナトリウム:0mg
プリン体 :4.0mg
(100mlあたり)
ひと口飲んだ瞬間「なんだこの米ぬかみたいな味は!」って思ったんですが、他の方は穀物っぽい味とかカラメルっぽい味と言ってますね。
旨味ではありますが、ちょっとクセのある味で、好みが分かれそうな気がします。
他と違い人工甘味料を使っていないので、甘さにも自然な風味があります。
でもそのためか糖質とプリン体が他社より若干多め。(気にするほどではないです)
【キリン/パーフェクトフリー】原材料名 :難消化性デキストリン(食物繊維)、大豆タンパク、ぶどう糖果糖液糖、ホップ、米発酵エキス/炭酸、酸味料、カラメル色素、甘味料(アセスルファムK)
エネルギー:0kcal
タンパク質:0〜0.7g
炭水化物 :5.6g
食物繊維 :5.6g
プリン体 :0(100mlあたり0.5mg未満)
(製品1本/350mlあたり)
私は今回の飲み比べをする前は、これが最も実際のビールの味に近いだろうと予想していました。
ところがまったく違って、ビール味というよりは苦味と酸味のある炭酸水といった感じ。
すごく人工的な味に感じて、ハッキリ言って私の口には合いませんでした。
食物繊維が350mlあたり5.6gも入っていて「摂取目安量 1日1回1本」と表示していることからも、ビール好きよりもむしろ健康志向の人向けですね。
画像出典:Amazon.co.jp
ノンアルコールビールには否定的な意見もあって、よく目にするのが「人工甘味料を使っているから良くない」というもの。(使っていない商品もあります)
たしかに人工甘味料は健康にプラスになるものではないし、摂り過ぎは健康悪化のリスクを高めるとは思いますが、私は通常のたしなみ程度ならなんら問題はないと思うんですけどね。
ノンアルコールビールに使われている人工甘味料は「アセスルファムK」というもので、日本では2000年に食品添加物に指定され、以降多くの清涼飲料水や菓子等に使われています。
発がん性や毒性が認められず現時点で安全性が確認されているものですが、体に良くないと書かれている記事が意外と多い。
しかし「良くない」「悪影響」という文字はよく見かけるのに、具体的に「誰が、どれくらいの量を摂取し、それが原因でこうなってしまった」という報告がほとんどありません。
ちょうど「エロ本は青少年に悪影響だ!」と言われながらも、実際にエロ本を見たために変になった青少年がどれだけいるんだ?という疑問と同じく、心配して避け続けるべきものなのか?ということですね。
とはいえ、どんなものでも度を越えれば毒になりますから、嗜好品は適度な摂取に留めましょう。