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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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懐かしのラジカセ

ラジカセ私は子供の頃、粗大ゴミ置き場に電化製品が捨ててあるのを見ると、それを持って帰りたい衝動にかられる子だった。それはなにも、買えなかったからとか、貧乏ったらしい性格だとか、そういうことではない。
わかる人にはわかると思うが、捨て犬や捨て猫を見て放っておけない気持ちになるのと同じ、そういう感情が湧くからだ。持ってかえって奇麗にしてあげたい、元気にしてもっと使ってあげたいという気持ち。
リサイクルショップを経営している人になら、この気持ちわかってもらえるかな。

しかし今やそのリサイクルショップが増えたことと、人々のゴミ問題に対する意識の高まりのせいか、粗大ゴミ置き場に家電が捨てられているのをあまり見かけなくなった。おまけに家電リサイクル法が施行され、テレビやパソコンなどは勝手に捨てることも許されなくなった。
いくら私でもタンスやソファーを拾おうとは思わないが、ラジカセや古いステレオコンポがゴミ置き場にポンと置かれていた時代は懐かしい。'80年代はオーディオ製品の需要がピークだったことで、あの頃は使えるラジカセがよく捨ててあったものだ。

そんな古いラジカセが、最近無性に欲しくなってきた。といっても何でもイイというわけではなく、私が欲しいのは東芝が1976年に発売したアクタスパラボラという機種。小学6年生のときに買ってもらったラジカセだ。
もう何十年も前に自ら捨てておきながら、今更欲しがるのもおかしな話だが。

オフクロの話だと、オフクロの祖父は新しもの好きで、昭和初期では珍しい蓄音機や映写機、古いカメラなどを所有していたそうだ。
もし今でも残っていれば立派なアンティークになりそうだが、当時の人は誰も未来で価値が上がるとは思いもしない。それは今の時代も同じ。古くなってきたら買い換えるし、壊れたら捨ててしまう。
私だって中学生のころラジカセを捨てるときも、まさか25年後に同じラジカセが欲しくなるとは思いもしなかった。

先日Yahoo!オークションでこのラジカセを見つけたので、初めて入札とやらをしてみた。結果は見事に玉砕。私以上に高値を付けた人がいたようだ。
再びネットオークションで見つけても、発売からすでに30年。動かないどころかラジオさえ鳴らないジャンク(故障品)の可能性が高い。

でも当時の感触を確かめられると思うと、やっぱり欲しいなぁ。
by rukachas | 2006-07-23 15:58 | 電気製品の話