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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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(笑)は本当の笑いか?

表情ネットの書き込みでよく見る、言葉の語尾に(笑)(爆)などと入れる表現、私はこれを過去一度も使ったことがない。
というよりも、わざと使わないようにしている。

11年前に初めてインターネットを使い、メールや掲示板やニュースグループを覗いたとき、まず最初に戸惑ったのが顔文字という使い慣れない表現だった。(^-^) や (^^;) などの単純なものでさえ、それらが混ざっている文章がとても奇妙に感じた。
だがこれはあっけないほどすぐに慣れた。顔文字を添えるだけで、喜怒哀楽だけでなく細かなニュアンスも伝えられる。これはとても便利だと感じた。
相手の言葉に対してのレスポンスも「へぇ~立派ですね~ (;’д’)」と「へぇ~立派ですね~( ̄ー ̄)」では、印象までも違ってしまう。これは言い換えれば、文章だけでは伝わらない微妙な感情を補足する、声の代わりとも言える。

ところが(笑)と入っている文章は、ただ「私は笑っている」と伝えているだけであって、どんな笑い方なのか?どういう気持ちの笑いなのか?それをまったく伝えてはいない。
しかも「笑う」の頭文字であるWを並べて相手を小ばかにしたニュアンスで使うこともあり、(笑)またはWという文字は使う意図があまりに多彩であるため、感情表現としては意味を成さないと思う。
他にも(爆笑)(苦笑)(ワラ)(ゲラ)などがあるが、大体において言えることは、語尾にこのような文字を入れている文章は、書き手は笑っているが読み手はたいてい笑っていない。

このような理由で、私は(笑)(爆)のような文字を付けないようにしている。顔文字も感情の的確さとしては微妙だが、「アハハ」なのか「ケケケ」なのかは何となく伝わるし、まぁイイかなと。
私もたまに語尾に(おいおい)と入れることがあるが、これは笑いの高等テクニック「ボケツッコミ」なので気にしないように。(おいおい)

笑いに限ったことではないが、書いた文章にそのときの感情を込めたいとき、本来ならどうするべきなのか?
一番良いのは、文章の中身を濃くすることだ。質の高い小説にも言えることだが、多くの語彙とその語意を的確に使い分ければ、読み手の頭には書き手の表情まで浮かんでくるものだ。

最近の子供たちの中には、学校の作文にまで顔文字や(笑)の字を付ける子もいるそうだが、これはネットやケータイでの文章入力が原因だろう。今や顔アイコンを入れたコミュニケーションが当たり前なのだから。
しかしこのように、文章のあとに感情を表すものを付け加え、読み手もそれによって感情を汲み取っていることが多いと、双方とも本来の文章力が育っていかないのではないだろうか?
これは子供に限らず大人も、そしてもちろん私にも言えることだが。
by rukachas | 2007-12-07 06:23 | 言葉の話