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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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過剰な規制は心の栄養失調

規制当サイトのアクセスデータを眺めていると、最近とくに携帯電話からのアクセスが増えていることに気が付いた。
うちは携帯向けサイトではないので、レイアウトも画像もパソコンでの表示に合わせているし、文章もそれなりに長い。だがきっと最近の携帯電話は、通常のウェブページもPCのようにサクサク見られるのだろう。
私もiPhoneと、接続料を気にしない懐の余裕さえあれば、出先でも頻繁にサイトチェックしたいところだ。

携帯でネットというと思い浮かぶのが、今年から義務付けられた未成年者の携帯への有害サイトアクセス制限(フィルタリングサービス)。結局は導入しない人も多く、子供の携帯でさえこの規制を解除する親もいる。理由は有害ではないサイトまでもが使えなくなることがあるから。
まさか私のサイトがフィルタリングされることはないと思うが、公式サイト以外へのアクセスを制限する「ホワイトリスト方式」では、事実上ここも制限されたようなもの。L.O.S.は子供たちにこそ見て欲しいサイトなのに。

だいぶ前になるが、検索サービスgooの子供向けサイト「キッズgoo」で私のサイトを検索したことがあった。そのときは「天使のアルバム」のページが表示されない(フィルタリングされてしまう)ことがわかり、その理由に大いに首をひねったものだった。(このときは「妹」という文字を消したら表示された)
昨日改めてもう一度、どのページがキッズgooのフィルタリングに引っかかるのかを検証してみた。キッズgooの検索窓に「笑顔の灯り」と入力して検索すると1件目に「The Light of Smile 笑顔の灯り」と出るのでそれをクリック。
こうしてサイト内を順に見ていくと・・・

◯【トップページ】 ・・・ 問題なく表示
◯【サイト概要(大人の方へ)】 ・・・ 問題なく表示
◯【サイト概要(こどもたちへ)】 ・・・ 問題なく表示
×【天使のアルバム】 ・・・ 表示せず (過去に「妹」がNGワードであることが判明)
×【発表の広場】 ・・・ 表示せず (これも「妹」という文字のせい?)
◯【甥っ子天使くん】 ・・・ 問題なく表示
◯【知識と心のDNA】 ・・・ 問題なく表示
×【公園レポート】 ・・・ 表示せず (モザイクという言葉に反応か?)
×【天使の質問箱】 ・・・ 表示せず (何がNGワードかわからない)
◯【童謡&子育て投票】 ・・・ 問題なく表示
◯【笑顔をくれた天使たち】 ・・・ 問題なく表示
×【壁紙と音楽】 ・・・ 表示せず (まさかブーグローの絵を問題視?)
×【スクラップブック】 ・・・ 表示せず (何がNGワードかわからない)
◯【My Favorite】 ・・・ 問題なく表示
△【RUKAの雑記ノート】 ・・・ 記事内容によって◯だったり×だったり
×【歩み】 ・・・ 表示せず (何がNGワードかわからない)
×【掲示板(BBS)】 ・・・ 表示せず (ワイセツという言葉に反応か?)
×【お友だちリンク】 ・・・ 表示せず (何がNGワードかわからない)
◯【検索エンジン集合】 ・・・ 問題なく表示

とりあえず各カテゴリの最初のページだけだが、こういう結果だった。キッズgooがいったい何を基準に規制しているのかはわからないが、言葉を削っていくと表示されるようになるので、ページ内の言葉でフィルタリングしているのは確かなようだ。

しかし解せないのはその言葉の選び方。「天使のアルバム」の「れお君(兄) あいりちゃん(妹)」という文章のどこが表示規制に値するというのだろう?「発表の広場」の「誕生日&妹の七五三」というタイトルも同じ。
フィルタリングされたその他のページも、キッズgooを通さずに表示して文面をよ~く見て欲しい。どこに問題があるのかわかるだろうか?私はまったくわからなかった。
たぶん私のサイトを見たほとんどの人が「キッズgooではなぜこのページを表示させないの?」と疑問に思うはずだ。

このブログも子供画像掲示板もすべて表示できないわけではなく、そのときの記事によってフィルタリングされたりされなかったりしているので、サイト自体を規制しているのではなさそうだ。
だが、たとえば「ワイセツな文章は投稿しないでください」と書いただけでワイセツサイトと同じ扱いをされたり、犯罪という言葉があるだけで犯罪サイトと同じ扱いをされるのには困ったものだ。

携帯電話の「有害サイトアクセス制限」はこんな単純な言葉規制ではないと思うが、子供たちを守るべきフィルタリングで子供たちが正しい知識を得られなくなったり、良い方向に導く術さえなくなるのなら本末転倒。
現行のフィルタリングを信頼しきっているパパさんママさん方は、ネットの有害性を恐れる前に、それを知る有益性も踏まえたうえで、子供と共にフィルタリングの是非を問うてみよう。

汚れがどこにもないクリーンルームで育った子供は、クリーンルームでしか生きられない。それは子供を育てている人なら誰もがわかっているはず。
しかし子供をクリーンなままでいさせたいと思う者ほど、自分自身は結構汚れているものだ。子供を汚れさせない、それはすなわち、親子のあいだに分厚い壁ができることなのかもしれない。
by rukachas | 2008-08-14 01:52 | Net&Webの話