小学校のプール
2016年 02月 15日
あれはたしか1995年の秋。その日の私は野暮用があり某県某市の路上を歩いていた。実際には、その市に住む知り合いの家に行ったらあいにく不在だったため、その者が帰ってくるまでのあいだ、暇つぶしで町の中を散歩していたというわけ。
初めて行った町だったのでどこに何があるのかまったくわからなかったが、足の向くまま気の向くままに流れる町の景色を楽しんでいた。
しばらく路地を歩いていると、ちょうど曲がり角のあたりでそこに小学校があることに気が付いた。
ところがいきなり目に飛び込んできたのは、その小学校の25mプール。
季節が秋だったので使われてはいなかったが、これにはちょっと驚いた。
なぜ驚いたのかと言うと、その頃すでにほとんどの小学校では外からプールが見えないような配慮がなされていたのに、この小学校はプールが道路に面しており、しかも外から丸見えの状態だったからだ。
これは夏のあいだ、道路にいる人々にもプールの授業が披露されていることになる。
私はそこを通り過ぎながら「このへんはまだ田舎だから、先生も生徒もあまり気にしてないのかな?」などと思ったものだった。
しかしそれ以来一度もその町には行っていないので、やがて忘れてしまった出来事だった。
ところが最近、ふと思い出してGoogleマップのストリートビューでその場所を見て2度目のビックリ!
なんと20年経った今でもほとんど変わっていなかった。(上の写真はストリートビューから)
多少植え込みの木が増えたような気はするが、相変わらずの丸見えプール。
金網があるので侵入者は防げるが、いわゆる盗撮犯に対してはどうなのだろうか?
プールのすぐそばに本校舎と校門があるので、不審な車が停まっていたり不審者がいれば先生たちも気付きやすいだろうし、それがセキュリティになっているのだとは思うが。
本来水着というのは公共の場での着衣なので、本人が嫌でないなら隠す必要はないのだが、やはり小学校付近での不審者事案が多発している昨今、怪しい者を近付けないという配慮も必要だろう。
だがもしかしたら、隠すのではなく見通しを良くすることでかえって防犯になっているという面もあるのかもしれない。
見ている者は、見られている者でもあるのだから。
また、何か事故が発生した場合、発見しやすい、対処しやすいという利点もあるだろう。
親や近所の人たちが子供たちの様子を外から見れるというのは、安全面からすれば申し分ないわけだから。
ある人には見られたくない、ある人には見ていてほしい・・・と、人を選びたいのに実際には選べないからこそ、防犯は難しいのだと思う。

