アルバムジャケットの天使たち 3
2026年 02月 09日
ジャケットに天使のような子供の写真を使ったレコード&CDアルバムのご紹介。
今回はその3回目です。
ミュージシャンが自分のアルバムジャケットに天使の写真を使う理由は様々あると思います。
家族愛や人類愛を歌っているのであれば曲のイメージとして使うこともあるでしょうし、あるいは反対に曲のイメージと掛け離れた面白さを狙っている場合もありますね。
今回も古い順にご紹介します。
【Petit Gibus Raconte La Guerre Des Boutons - ジョゼ・ベルグマン】
フランスの音楽家「ジョゼ・ベルグマン」の1962年のアルバム「Petit Gibus Raconte La Guerre Des Boutons」のジャケット。
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1962年に公開されたフランス映画「La Guerre des boutons」(邦題:わんぱく戦争)のサントラ盤。
裸の男の子が森の中で手で股間を押さえて立っていますが、これは映画のワンシーンです。
ヤンチャな子供たちの争いを描いた映画で、日本でも翌年に公開されました。
ジャケット写真はカラーですが、元の映画はモノクロです。
【ファミリー - ケニー・ランキン】
アメリカの歌手「ケニー・ランキン」の1969年のアルバム「ファミリー」のジャケット。
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写っているのはケニー・ランキン氏本人で、抱き上げている二人の女の子は彼の娘だそうです。
息子もいて、裏表紙では家族5人の写真が使われています。
タイトルのとおり家族愛を歌ったアルバムだと思いますが、このような家族の協力は微笑ましいですね。
【Mea Kulparik Ez - イマノル】
スペインのフォーク歌手「イマノル」の1986年のアルバム「Mea Kulparik Ez」のジャケット。
Googleの画像検索で「imanol mea kulparik ez」を検索
10歳くらいの少女が手に持ったブドウを見つめながら立っているというアートっぽい写真。
片足をちょっと浮かせたりして、演出されたポーズであることがうかがえます。
洗濯物とアイロンとアイロン台があるという、下着姿の理由を説明するようなセットですが、ブドウとの関連性は無さそうですね。
【Songs of Innocence & Experience - ブリーフ・ウィーズ】
アメリカのサイケデリックバンド「ブリーフ・ウィーズ」の1992年のアルバム「Songs of Innocence & Experience」のジャケット。
Googleの画像検索で「brief weeds songs of innocence and experience」を検索
兄妹なのか友達なのか、森の中で少年と少女がブランコに乗って遊んでいます。
リリースは1992年ですが曲は80年代に録音されたそうで、ジャケットに使われた写真も古そうですね。
(画像検索で見つからない場合は動画検索すると見つかるかもしれません)
【Gente da Gente - ネグリトゥーヂ・ジュニオル】
ブラジルの音楽グループ「ネグリトゥーヂ・ジュニオル」の1995年のアルバム「Gente da Gente」のジャケット。
Googleの画像検索で「negritude junior gente da gente」を検索
5人の裸の幼児たちがリラックスした表情で床に座り込んでいます。
様々な肌の色の子を配したということは、グローバルなメッセージのある曲なのかもしれません。
手前のアジア系の女の子はポーズといい表情といい、イイ味出してます。
【ボーイ・ネームド・グー - グー・グー・ドールズ】
アメリカのロックバンド「グー・グー・ドールズ」の1995年のアルバム「ボーイ・ネームド・グー ~グーという名の少年」のジャケット。
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2歳くらいの男の子とパパらしき男性がいます。
男の子の口の周りとパパの手が赤く汚れていますが、ラズベリーでも食べたんでしょうか?
この写真、逆さまにするとパパの目線になりますね。
【Myth of Blood - グラント】
フィンランドの音楽グループ「グラント」の2015年のアルバム「Myth of Blood」のジャケット。
Googleの画像検索で「grunt myth of blood」を検索
19人もの裸の幼児が円形に寝転がっているという、ちょっとアーティスティックなモノクロ写真。
古い時代に撮られたナチュリストの写真かもしれませんね。
元の写真は顔の部分も写っていて楽しい雰囲気だったのだと思いますが、こうしてトリミングされてしまうと無機質なミステリーサークルのようです。
【Swansea To Hornsey - トランポリン】
イギリスのロックバンド「トランポリン」の2017年のアルバム「Swansea To Hornsey」のジャケット。
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赤いカラーコーンが置いてある家の外(玄関前?)に裸の兄弟がいるというシチュエーション。
舌を出しているおどけている6歳くらいのお兄ちゃんは左足にギプスをしています。
たぶんメンバーのお子さんを撮影したファミリー写真でしょうね。
私の記憶では80年代まではレコードジャケットに裸の子供が登場することはそんなに珍しいことではなく、むしろ純粋無垢の象徴であったり、アートであったりと、あまりネガティブな受け取られ方はしていなかったように思います。
しかしその後、子供そのものを猥褻物と捉える風潮が高まり始めると、音楽ジャケットや雑誌等にこのような天使が登場することも少なくなりました。
しかしヨーロッパでは近年、CDジャケットに裸の子供の写真を使うミュージシャンが再び現れ始めました。
これは原点回帰とでも言いますか、昔のように子供の写真が正しい感覚で見られるようになってきたということで、良い傾向ではないでしょうか。
以上、天使のような子供の写真を使っているアルバムジャケットのご紹介、パート3でした。

