天使と温泉
2026年 02月 20日
(天使:ラファエロ「システィーナの聖母」より/背景:Pixabayのフリー写真素材)
その昔、私が甥っ子と温泉旅行に行ったときの話です。
夏の終わり頃、私は10歳の甥っ子と一泊二日の温泉旅行に行きました。
もちろん彼の親も一緒の家族旅行です。
温泉と言えば熱海や草津など有名どころは多々ありますが、そのときはできるだけ安く近場で済まそうと、日本郵政が運営する「かんぽの宿」を利用しました。(かんぽの宿は2022年に売却され、現在は別な名前のホテルとなっています)
甥は温泉どころか公衆浴場に行くのも初めてだったらしく、行く前から大きなお風呂を楽しみにしていました。
ホテルに着いてしばらくして、私と甥はふたりで最上階にある大浴場へと向かいました。
脱衣所で服を脱いで浴場に入ると、そこは壁一面が窓ガラスになっている大きな展望風呂で、外には雄大な景色が広がっていました。
昼間なので大勢の泊まり客が利用しており、子供たちも数人いました。
男の子たちは天使のように大浴場内を飛び回っています。
私と甥は洗い場で体を洗い、そして湯船の中へ。
外の風景を眺めながらいろいろと語り合い入浴していましたが、甥はちょっと当てが外れたといった表情。
どうやらプールのように飛び込んだり泳いだりしたかったらしいんですが、温泉でそんなことしちゃあいけません。

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30分ほどで上がり、その後は部屋でくつろいだりホテル内を散策したりと遊んでいました。
そして夕食後、夜9時近くになってからもう一度温泉に入ろうということになりました。
夜遅くなら利用客が少なく、ゆっくり入れるだろうと思ったからです。
行ってみると少ないどころか、営業時間内にも関わらず大浴場には客がひとりもいませんでした。
利用時間は夜の10時までなので、あと1時間は入っていられます。
甥は脱衣所で服を脱ぐなり浴場内を走り回る始末。
危ないから走らないようにと注意しましたが、誰もいない広い大浴場ではワクワクを抑えきれないといった様子でした。
しばらくすると、甥が何かを発見したらしく私を呼んでいます。
行ってみるとドアの向こうに露天風呂がありました。

私も露天風呂は初めてだったので、さっそく外に出て利用してみました。
温泉の熱さと夜風の涼しさ、そして満天の星空がキモチイイ!
そこは湯に浸かりながら外の景色が見れるよう、囲いが透明になっていました。
そこに立って眺める町の灯りはとても綺麗でしたが、同時に向こうからも丸見えってことですね。
でも私と甥は気にもせず、ふたりでタオルも巻かずに夜の町に向かって仁王立ち。
温泉で火照った体に涼しい風がとても爽快でした。
他の客がひとりでもいたらできなかったことですが、この開放感、私にも甥にも良い思い出になりました。
子供は家の風呂場でも天使になれますが、大浴場や露天風呂では気持ちも含めて天使になれます。
全国の子供たち、たまには家族で温泉に行き、身も心も天使になってみよう!
by rukachas
| 2026-02-20 10:00
| 子供の話

