子供は美しくないのか?
2026年 03月 04日
芸能人の中には、中年になってから水着写真集やヌード写真集を発表する人がいます。
ほとんどが女性ですが、たまに男性もいますね。
体の線(ボディスタイル)が崩れてきたり、あるいは今後崩れることを見越して「今のうちに写真を残しておきたい」という気持ちになるのかもしれません。
そのとき「若いうちに撮影しておけば良かった」と後悔する人はいますが、「子供のうちに撮影しておけば良かった」と後悔する人はあまりいません。
何故なら多くの人は、子供よりも大人の体形に美しさ(魅力)を感じるからです。
人間は大人になるにつれ性別による体の違いがハッキリと表れ、それぞれに人間的な美しさが際立ってきます。
女性ならではの乳房や、男性らしい筋肉質な胸などは肉体美を語るにふさわしい部分であり、大人のボディを美しいと感じることは至極当然なことです。
では子供の頃は体形が良くない、つまり美しくないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
子供の体形もよくよく見ればじつに美しい形をしていることに気付かされます。
子供といっても年齢によって違いますが、たとえば赤ん坊や幼児であれば多くの天使像と同じく、大きめの頭と短い脚、小さなお尻、ぽっこり出たお腹など、愛らしさで右に出るものはありません。
第二次性徴が表れる前は、男女とも同じ体形をしているようでありながら、実際には上半身と下半身のバランスや各部位の肉付きに違いがあります。
大人のようなメリハリのある美しさではなく、骨格に沿ったシンプルな造形とディテールの微妙なさじ加減といったところでしょうか。
そして第二次性徴期に入ってからは、これはかつて多くの芸術家がテーマとしたように、大人の美しさと子供の未熟さを併せ持つ存在として捉えられ、数多くの芸術作品が作られました。
天使やキューピッドを幼児ではなく思春期の少年の姿で描いた芸術家も少なくありません。
子供には子供のボディスタイルがあり、それは大人とはまた違う美しさを放っています。
早く大人になりたいと背伸びをする子供は多いようですが、年齢は決して後戻りできません。
大人が子供に「大人的な魅力」ばかりを求めると、背伸びをする子供たちも増えてしまうでしょう。
大人になることは今ある何かを失うことでもあります。
子供たちは人生の中でたった10年ほどしかない「児童」という期間を大切に過ごしてほしいと思います。

