ヘッドホンの思い出
2026年 03月 05日
私は10代の頃、オーディオが趣味でした。
しかし小さな家だったのであまり大音量で聴くことができず、よくヘッドホンを愛用していました。
私が自分の小遣いでヘッドホンを最初に買ったのはもう半世紀近くも前のこと。
パイオニアの一番安い機種で、3千円くらいの製品でした。
当時の3千円は今で言うと6〜8千円くらいの感覚ですから、当時中学生だった私には高い買い物でした。
今では3千円以下のヘッドホンでもそこそこ良い音がしますが、当時のオーディオ製品は高級機と低級機の性能の差が激しく、3千円程度のヘッドホンでは周波数特性がとても悪かったことを覚えています。
現在も夜中に聴くときや、YouTube等の動画で人の声をしっかり聞きたいときはヘッドホンを使っています。
現在使っているのはビクター(JVC)の密閉型で、中級クラスの製品。
ヘッドホンの歴史で画期的だったのは、SONYが1979年頃に発売した「H・AIR」(ヘアー)という名の軽量ヘッドホン。
【SONY - 商品のあゆみ・ヘッドホン】
このページの1979年の「MDR-3」という機種。
重さが40gしかないオープンエア型のヘッドホンで、私も発売当日にわざわざ秋葉原まで行って買いました。
当時はウォークマンを始めとした携帯音楽プレーヤーが流行っていた頃で、軽いヘッドホンはとても重宝。
インナーイヤー型(イヤホン型)もありましたが、当時は音の良さではまだまだヘッドホンに分があり、周りの音を遮断しないので安全面においても優れていました。
しかしそれ故に音漏れが大きく、世間では電車内での苦情が発生し始めた時期でもありました。

音楽をしっかり聴くにはやはり密閉型が最適。
最近は密閉型でも耳に当てるタイプと耳全体を覆うタイプがあるようですが、私は耳全体をすっぽり覆うタイプが好きですね、デカイけど。
昔は電気店には大きな音響機器だけを置いているコーナーがあり、大きな店だとリスニングルームがあったり、試聴できるように自由に使えるヘッドホンが置いてあったりもしました。
今は中古レコード店やCD店で試聴できるようですが、昔は視聴させてくれるレコード店は非常に稀で、どちらかと言うと電器店のオーディオ売り場のほうが簡単に試聴できました。
CD店はどんな曲か確かめるためで、電気店は製品の性能を確かめるためと、その目的は全然違いますけどね。
私も中学生の頃は地元の電器店「ラオックス」に足繁く通い、買いもしないのに(買えないのに)よく高級機器の音を試聴していました。
たまに試聴イベントが開かれており、それに参加して粗品やら景品やらを貰ったのは良い思い出です。
画像出典:headphones
Copyright : Marianne van Meel
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

余談ですが、最近多くなったワイヤレスタイプのヘッドホン。
私はあれがあまり好きではありません。
動き回るときに便利なのでイヤホン型はたまに使っていますが、なんとなくシックリこない。
いちいち充電しなければいけないとかそういうことではなく、う〜ん、手軽すぎるというか。
コードがあると行動範囲が限られてしまったり、つまずいたり絡まったりと不便な点もありますが、それでも私はコードのあるヘッドホンが好きですねぇ。
たぶんオーディオ機器と自分が繋がっているという感覚が好きなんでしょうね。
古い時代に少年時代を過ごしたからこそ、長いコードにも愛着を感じるのかもしれません。
画像出典:The Apple iKid
Copyright : David Leather
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
by rukachas
| 2026-03-05 10:00
| 懐古の話

