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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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宝くじ 当たる気がすりゃ 夢見れる

運勢数ヶ月前、サッカーくじ「toto」の売り上げが伸びないというニュースを聞いたと思ったら、今度は反対に予約が殺到してシステムがパンクというニュース。totoBIGの1等当選金が繰り越されて6億円にもなったので(上限が6億円)、一攫千金を夢見る人が増えたのだろう。

totoBIGは、コンピューターが自動で試合の勝ち負け予想をはじき出すシステムなので、多く売れれば試合結果のパターンが出揃い、1等当選が出やすくはなっている。その確率は約480万分の1と、ジャンボ宝くじの約1000万分の1よりも大きい。
だがこれは1等当選者が出現する確率が増えただけであって、自分が当選する確率が増えたわけではない(ハズレパターンのくじはそれ以上に売れているわけだから)。しかも1等当選者が5人以上いた場合は、その人数で当選金を分けなければいけないらしい。このへんは、当選数が決まっているジャンボ宝くじとはちょっと違うね。

ジャンボ宝くじもtotoBIGも、当たる確率の少なさにこそ夢があると割り切れる人ならイイかもしれないが、私はどうしても「買うだけムダ」と感じてしまう。
だが人は不思議なもので、当たる確率が如何に少ないか分かっていても「もしかしたら自分が...」と、偶然を奇跡に置き換えて期待するものだ。人によってそれは神がかりであったり、超能力であったり、運であったりと思い込みは様々だが、偶然は偶然、ラッキーな偶然を待つほかない。

ここにサイコロがあるとする。なんの仕掛けもなく、どの目も出る確率は同じ6分の1。そのサイコロを振ったら3が出た。そしてもう一度振ったらまた3が出た。さらにもう一度振ったら、またまた3が出た。では、次にサイコロを振って3が出る確率はどのくらいだろう?
答えは、当たり前だが6分の1。ところがほとんどの人が、3が立て続けに出ると次も3が出るのではと思い込んでしまう。
3が3回続けて出たとしても、それは過去に3が3回出たという事実があるだけで、この後に3が出る理由にはならない。

または逆に、もし宝くじを買ってその番号が111111とか123456だったとしたら、おそらく当たる気はしないだろう。それはランダムに選ばれる当選番号が、こんなにキチンと揃った番号になるわけがない、という思い込みがあるからだ。
しかしこれも当然なように、111111だろうが123456だろうがバラバラな数字だろうが、当たる確率はみな同じ。
つまり「未だかつてこんなキチンと揃った当選番号なんて見たことない」というのなら、他のどの数字も、当たる確率はその程度だということ。
言い方を変えれば、自分が持っている宝くじが当選する確率は、111111という当選番号が出る確率と同じなのだ。夢を壊すようなことを言って申し訳ないが。(^^;)

当たるも偶然、当たらぬも偶然。人生には様々な偶然があり、良い悪いひっくるめて無数の偶然の中で暮らしている。
宝くじに当選した人を見ては、自分が当事者になれなかったことを残念がり、災害で被災した人を見ては、自分が当事者にならなかったことに安堵する。(災害は必ずしも偶発的とは言えないが)
必然の中にも偶然の連続、そして結果。人は結果だけを見て、それを「運命」と呼んでいる。
by rukachas | 2007-05-19 16:05 | ニュースの話