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RUKAの雑記ノート(現在休止中)

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心を込めたお付き合い (前)

情報収集ネットのコミュニケーションは良い方向へと向かっているのだろうか?心はどこかよそよそしく、しかしうわべだけは妙に馴れ馴れしく・・・。
ダイヤルアップ(電話の音声回線を使った、ブロードバンド以前の低速な接続方法)の頃からサイトを運営してきた人の中には、私と同じことを感じている人も少なくないのでは?

ブロードバンド以前と今とでは明らかにネットの質が違う。今では大抵のページはストレスなく表示され、高画質な動画も快適に見られるようになった。得られる情報量は爆発的に増え、その情報の窓口となるGoogleを始めとしたポータルサイトは今や有数の大企業にまでのし上がった。
ありとあらゆる物がネットに溶け込み、現代の人々にとってネットはまさに生活の一部となった。

しかしそれに伴い、ネットを単なるデータベースとしてしか使わない人の割合が増えたように感じる。
情報を得たいとき、検索してどこかの誰かさんの記事を発見し「フムフムなるほど」と知識を得る。だがその文章を書いた誰かさんのことは気にもしないし、ましてや感謝などしたこともない、そんな人が多くはないだろうか?

私のオフクロも先日、とある一般人のブログに書かれていたお菓子のレシピを見ながら料理していたのだが、美味しいお菓子ができたと喜ぶオフクロに「じゃあそのブログにお礼のコメントでも書いたら?」と言ったら「書くのはちょっと...」と言って躊躇していた。データベースとしては活用しても、一声かけることには抵抗があるようだ。

もちろんデータベースとしての使い道はネットの最大の利点だし、本来の姿なのかもしれない。だが情報の向こう側には同じようにキーボードを打っている人がいる、ネットはデータだけでなく心もやり取りできる、ということをもっと意識してほしい気がする。

これは私の主観だが、情報を得るイメージが、一昔前のネットなら近所の家に行って教えてもらったり本を見せてもらうイメージ。今のネットは、大きな図書館に行って無言で本を見るイメージ。
データベースに特化しすぎると情報にしか目が行かなくなり、行動が無機質になりがちだ。

読む、見る、知る、話す・・・やり取りする情報量はとても増えたが、心を込めたやり取りが増えたかというと、いささか疑問に思う。
次回に続く・・・
by rukachas | 2008-06-24 23:56 | Net&Webの話