
メインで使っているデスクトップPCは電源は強固だしHDDも大容量だしで頼り甲斐はあるのだが、いかんせん暖房効率が良すぎる。(^^;)
スイッチを入れたとき天井の照明が一瞬暗くなるほどの電気食いで、冬場は温かいが夏場はエアコンとの併用が必須だった。
関西では計画停電が予定され、関東でも電気代が10%も上がろうかというこの時期、家庭での電気効率も見直さなくてはと思い、安めのノートパソコンを買ってみることにした。
電気代節約のために「ノートでできることはノートでしよう」ということなので、高い買い物をするつもりはない。ちょっとぐらい古くてもじゅうぶん、中古でじゅうぶん。
というわけで先日、オンラインショップで中古のノートPCを購入。DELLのLatitude D620という機種にした。5,6年前に18万円ほどしたものが今は中古で2万円以下で買えるのだから、コストパフォーマンス的にはかなりイイ!
ただしOSもドライバもアプリケーションも自分で構成し、トラブルに対する試行錯誤もそれなりに楽しめる人でないなら、当然新品を買ったほうが良い。
2006年発売のD620、ビジネスノートだけあってデザインは地味だが、なかなか堅牢そうだし、キータッチも悪くない。液晶は若干視野角が狭い気もするがひとりで使う分には問題ない。内蔵スピーカーは1個だけだが、机で音が反射するような位置に付けられているせいか意外に良い音がした。
OS、ドライバ、各ソフトをインストールしていく中で「あれ?」と感じた不具合、調べた結果わかったこと、そして解決方法をいくつか書いてみたいと思う。
【DELLのドライバダウンロードページが完全に日本語訳されていない】
アメリカのメーカーであるDELLにも日本語のサイトはあるしドライバの検索ページも日本語だが、いざダウンロードしようとすると各ドライバの説明がすべて英語表記なので、どれが必要なのかイマイチわかりにくい。
まぁサポートに金をかけない代わりに低価格を実現しているメーカーなので、このくらいは仕方ない気もするが。
ちなみにメーカーサイトからドライバをダウンロードしてインストールするときは、チップセット → グラフィックスドライバ → ネットワークドライバ → サウンド関係のドライバ、この順序でインストールするのが正しいらしい。これは知らなかった。
【スタートメニューのすべてのプログラム文字上で右クリックしてもメニューが出ない現象が発生】→ メニューの遅延時間を変えて解決。
ちょっと説明しにくいが、スタートメニューにある「すべてのプログラム」や「コントロールパネル」という”文字の上で右クリック"すると、今までは項目のメニューがピロッと出ていたが、それが出なくなってしまった。
ネットで原因を探ってみたら、スターメニューのプロパティ > カスタマイズ > 詳細設定タブ の中にある「[スタート]メニューに項目をドラッグ/ドロップできるようにする」にチェックが入っていないとそうなる、という答えが見つかったのだが、私の場合はそれとは関係ないようだ。
結局私の場合は、ユーティリティソフトの「窓の手」で(他のソフトでも同じだが)”スタートメニュー内の項目にカーソルを合わせたときに内容が展開されるまでの遅延時間”をゼロにしたのが原因だった。他のPCではゼロにして使っているので、なぜこのPCだけ右クリックメニューが出なくなるのか?
とりあえず「窓の手」の「スタートパネル」タブにあるスライダーを、左端ではなく少し右にずらすことで解決。
【iTunesで音飛び発生】→ QuickTimeコントロールパネルの設定を変えて解決。
iTunesで音楽を聴いていると、どうも一瞬音が飛んでいるようでなんかぎこちない。ソースはCDではなくCDから取り込んだAACファイル。
音のとぎれがあまりに一瞬なので最初は気のせいかとも思ったが、よく聴くとやっぱり数秒ごとに音飛びしている。
iTunesの設定をいじったが効果なし。サウンドドライバを疑ったがそれでもなかった。
原因はQuickTimeの設定にあった。コントロールパネルのQuickTime設定で、オーディオタブのデバイス欄を「セーフモード(waveOut のみ)」に設定したら音飛びがなくなった。
iTunesでの再生音にQuickTimeの設定が関わってくるとは盲点だった。
【Wi-Fiが頻繁に切断される現象が発生】→ ワイヤレスネットワーク接続の電源管理設定を変えて解決。
専用のネットワークドライバをインストールし、機器の設定も電波の強さも問題ないはずなのに、何故か無線LANの接続が予期せず切断されてしまう。
そのたびにタスクトレイにある「ワイヤレスネットワーク接続」から「修復」を選んで再接続するものの、10分もするとまた切断されてしまう。
無線LANが切断される理由は多岐に及ぶらしく、私もトラブルシューティングは一通りやってみた。端末の設置場所を変えてみたり、通信モードやチャンネルを変えてみたり。
しかしどれをやっても接続は一向に安定しない。他の作業をしているうちにいつの間にか切断しているという状態が続いた。
あれこれいじってみてわかった。結局原因は内蔵無線アダプタへの電力供給不足だったようだ。
コントロールパネルの「ネットワーク接続」から「ワイヤレスネットワーク接続のプロパティ」を開くとそこの「接続方法」にアダプタ名が出ているが、その横にある「構成...」をクリック。詳細設定タブを開き、電源管理(ドライバによって名称は異なる)の設定を省電力やバッテリー寿命重視ではなく、アダプタに十分な電力が供給されるようなパフォーマンス重視の設定にする。
私の場合はこれで無線LANの切断がまったく起きなくなった。
ここ数日で起きた不具合はこれくらいで、どれも原因がわかって解決できた。中古とはいえハード的な不具合もまったくなく、今のところは良い買い物だったと感じている。
本来ならデスクトップ機のほうを新しくしたいところだが、少なくとも夏場は室内温度的にも電気代的にもノートが有利。
世間ではiPad等のタブレットPCも人気だが、私はまだまだマウスのほうが作業しやすい。