
おそらく私以外にも同じことを感じている人は多いと思いますが、通販サイトで天使の置物(ガーデンオーナメントや室内装飾品)を買うためにあれこれ品定めしていると、思わず口をついて出る言葉があります。
天使なのに・・・
「なんで顔がおっさんなんだ!」
「なんで体がデブデブなんだ!」
「なんでこんなに顔デカイんだ!」
美術館や街角にいる天使の彫像はみな子供らしい可愛い姿をしているのに、どうして安価な置物となると変なデフォルメ(良く言えばコミカル、悪く言えば不気味)になってしまうんでしょう?
「顔がおっさん」について言えば、ガーデン用のものがとくにおっさん度が高いような気がします。しかもただ老け顔なだけでなく、下手な似顔絵みたいにちょっと崩れてたりして。
「体がデブデブ」については、天使はもともとふくよかに描かれているので多少ふっくらしているくらいが可愛いんですが、置物の中にはまるで外国映画に出てくる偽相撲取りのようなブヨブヨのメタボ天使も存在します。
これじゃ飛べね~だろ!というツッコミ以前に、もはや子供の体型でないことに違和感を感じてしまいます。
「顔デカイ」については、これは裸であるがゆえにわざとコミカルにしているんでしょうか?天使の置物の大多数が4頭身ほどです。つまり頭と体の大きさのバランスがちょっとマンガチック。
ぬいぐるみじゃないんだから、もうちょっとリアルな頭身にできないもんかなぁ。
ということで私は天使の置物を買うときはいつも、顔は子供らしく、体は太り過ぎず、頭身はできるだけ実際の子供に近いものを...と思いながら探しています。
しかしこれがなかなか見つからないんですねぇ。あったとしても高価な美術品のみ。
部屋の置物ごときに精巧なものは望みませんが、せめて頭身だけでもリアルな、Tシャツの襟がヨレヨレにならない頭の大きさを望みたいところです。
まぁそれを踏まえてというわけでもないんですが、最近また天使の置物を2点買いました。
どちらも楽器を持っている天使の楽団。置物ではよくあるタイプですね。

4人の天使がそれぞれハープ、ホルン、アコーディオン、マンドリンを持って並んでいるオブジェ。
アンティーク調で全体に汚れた感じに作られていて、それが立体感の演出にもなっているんですが、顔に土が付いているように見えたり、お尻の割れ目の中が茶色くなっているのはいただけない。
本当の汚れではないので、拭いても取れませんでした。
でも顔が可愛いので気に入りました。なんとなくジュニアモデルのケイスケ君を思い出します。
じゃっかん頭が大きめですが、座りポーズなのでそんなには気になりません。

天使には珍しい正座ポーズ。
お行儀の良いエンジェル・カルテット(四重奏)でした。
もう1点は別なショップからの購入で、こちらは3個セット。それぞれマンドリン、ハープ、バイオリンを弾いています。
素材のレジン剥き出しで色はアイボリーでした。

こちらもアンティーク感を出すために頭と翼と楽器と台座に塗料でカスレ感を出していました。
肌が汚れていないので、こちらのほうが綺麗に見えます。
ただ、この天使たちは目つきがちょっと怖い。なんとなく寝不足のチャック・ウィルソンにも見えます。(^^;)
でも特筆すべきは顔ではなく身体のほう。体つきがキュートなので商品ページを見た瞬間一目惚れでした。
3体ともナヨッとしたポーズが可愛いし、なんといっても体型がリアル。ちょっとふくよかな幼児といった感じでしょうか。
頭身のバランスも実際の幼児に近いし、変にデフォルメしていないところに好感が持てます。
だからこそ余計に目つきの怖さが残念なんですけどね。

背中側もじつにキュート。
どの角度から見ても子供らしい天使たちでした。
今回買った置物もいつものように安い雑貨ですが、癒しを得るには十分でした。
なんにしても、顔がおっさんぽくなく体型がデブ過ぎず頭が大き過ぎず、現実の子供の見た目に近い天使像を見つけたときが、私にとっては「いつ買うの?今でしょ!」のとき。
輸入雑貨店のショップには、ぜひともそういった天使像を優先して仕入れてほしいものです。(´ω`)