
私は世界の子供たちを「天使」に準えています。
宗教的な意味ではなく、一般的な天使のイメージを当てはめているわけです。
この天使ととかく比較されたり、同じような感覚で見られがちなキャラクターに「妖精」がいます。
トンボや蝶のような羽を持つ、小さな人間の姿をした精霊です。
天使と同じく、古くから神話や伝記などに登場してきた架空のキャラクター。
ウィキペディアの「妖精」の項目には次のように書かれています。
『妖精は神話や伝説に登場する超自然的な存在、人間と神の中間的な存在の総称。人とも神とも違う性格と行動は、しばしば気まぐれと形容される。fairyの語はラテン語のfata(運命)の語に由来する。
・・・中略・・・
人間に好意的なもの、妻や夫として振る舞うもの、人に悪戯したり騙したり、命を奪おうとするもの、障害として立ちはだかるもの、運命を告げるものなど、様々な伝承がある。』
なるほど、天使と違って妖精には様々なタイプがあり、悪さをする者もいるんですね。

これはスペインの画家、ルイス・リカルド・ファレロ(Luis Ricardo Falero/1851-1896)が描いた1893年の作品「The Butterfly」
画像出典:ウィキメディア・コモンズ
File:The butterfly, by Luis Ricardo Falero.jpg
ライセンス:パブリックドメイン
19世紀の作品ですが、この頃の妖精のイメージはほとんどが羽の生えた若い女性でした。
その後、漫画やアニメにも妖精キャラが登場していますが、やはり裸に近い姿をした少女です。
例えばディズニーアニメ「ピーターパン」のティンカーベル、アニメ「聖戦士ダンバイン」のチャム・ファウ、アニメ「重戦記エルガイム」のリリス、漫画「ベルセルク」のパック、チッチ、ロシーヌなど。(ロシーヌは正確には妖精の姿をしている使徒であり、またパックは少女ではなく少年型の妖精でした)
余談ですが、私は「神」「魂」「霊」といった類のものを全く信じていません。
信じていないというよりも「フィクションだとわかっている」と言ったほうが正確ですね。
ついでに言うと、祟り、心霊写真、宇宙人の乗り物としてのUFO、未来から来たと言う人物、オーパーツ、物理法則を無視した超能力なども、人間の想像力が生み出した「設定」であると私は思っています。
神話や天使を好きだと言うと「宗教やオカルト、超常現象的なものを信じているのだろう」と思われがちですが、私自身は極めて現実的な思考の人間です。
数年前、当時私の職場にいた女性が、私にこんな話をしたことがありました。
「ここ数週間ほど肩が痛くて腕が上がらなかった。知り合いの霊媒師に相談したら霊が取り憑いていると言われてすぐに除霊してもらった。すると痛みが嘘のように消えた」と言うのです。
医者には行ったのかと訊いたら、行かなかったそうです。
医者ではなく霊媒師に相談している時点でおかしなことだとは思いましたが、この人は霊の存在を信じているそうです。
そこで私はこの女性に「妖精はいると思いますか?」と質問してみました。
すると「そんなものはいない」という返事でした。
おかしいですね。
幽霊とか霊魂とか地縛霊とか、そういうものは存在すると思っているのに、妖精は存在しないと思っている。
妖精も西洋の精霊であり、霊の一種なのに。
まぁ何をどう思おうが個人の自由ですが、理想や思い込みが確たる証拠のない確信に変わってしまう人は多いのかもしれません。
漫画やアニメの中にファンを納得させるだけの設定があるように、霊能力者の中では、UFO研究家の中では、宗教家の中では、それぞれ真実と確信するに足りる設定があるのでしょう。
しかし私もこう見えて、若い頃は妖精のイラストを描いていたり、森永ハイクラウンのおまけの妖精カードを集めていたり、アーサー・コナン・ドイル(小説シャーロック・ホームズの作者)が撮影した妖精写真に心惹かれたり、そんな時代があったものです。
夢を見るのは良いことです。
話が横道に逸れましたが、今回はルイス・リカルド・ファレロの妖精絵画を眺めながら、妖精について思うことを語ってみました。







